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あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。





フジテレビ「ノイタミナ」枠のアニメ。
ノイタミナ、打率高いです。というよりは「当たり前の嫌な部分をしっかり排除できている。」ということがとても貴重なんだと思います。視聴者に媚びすぎないということも重要なのかな?
例えばこのアニメの場合、主要人物の男女比が半々だったり、「あなる~」と言われた後の本人の控えめなリアクションだったり(?)と、下品なアニメだったらグイグイ行きたくなるような要素をしっかり我慢しています。

感動することでおなじみの『あの花』ですが、私は、一般平均の1.5倍は感動したと自負しています。というのもこのアニメ「設定」、「エンディング」そして「私自身」の一致がすごいのです。

まず設定、ザックリいうと「10年前の仲良しグループと再会してあーだこーだ。しかし10年の月日で僕たちは高校生、あの頃のようにはもう戻れないのだろうか・・・」といった感じ。時代設定はほぼ今現在、登場人物が使う流行り言葉などからここがあえて強調されていることが分かります。ここで1つ目の一致、「私が登場人物達とほぼ同世代である」という点です。別段思い出などがあるわけではありませんが。
次にエンディング、『secret base~君がくれたもの~(10 years after Ver.)』という曲です。私がこの曲を聴いて真っ先に思い出すのは、『キッズ・ウォー 〜ざけんなよ〜』というドラマで使われいたということです。ここで2つ目3つ目の一致です。このドラマ、妙に記憶に残っているのですが、放送時期がまさに10年前の夏休みなのです。正直私はこの曲を聴くだけで小学生のころにタイムスリップしてしまいます。そしてもちろんアニメ内容とも一致しているのです。さらにこれだけでは在りません、歌詞の冒頭部分「君と夏の終わり 将来の夢 ときめきを忘れない 10年後の8月 また出会えるの信じて」・・・そうなのです。この曲は、まさにこのアニメ、更にはこの曲が今使われているということ自体を説明しているのです。「このアニメにはこの曲しか無い。」といっても過言ではありません。これに私自身の10年間が乗るわけですから、もう幾つ一致しているか分かりません。とにかくお互いに説明し合うような構造になり、相乗効果で感動が増しています。毎話最後の一番いいところでBGMとして流れ始め、そのままEDに突入。もうこれだけ大感動です。

一致の力、恐るべしです。しかし、問題は視聴者全員が私のように一致するわけではないということです。特に世代間ギャップがありそうなネタが多く盛り込まれているので、ストライクの世代は放送当時で高校生か大学生くらいだと思います。それよりも年長者がこのアニメをどのように捉えたのか気になるところです。



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