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HELLSING (ヘルシング)





OVAを見るべきだったのかもしれません。テレビアニメ版とOVAはそもそも製作会社から違うようで、OVAはすこぶる評判が良いようですがテレビ版はまずまずといったところ。「OVAに比べると劣る」ということなのかもしれません。

アーカードがカッコいい。
とにかくこれにつきます。真っ赤なコートに真っ赤なシルクハット、変態的な色つきメガネ。そして何を考えているのかいつもニタニタと笑っている、まさに狂気に満ちたキャラクターです。そして問答無用の強さ、なんというか「常に勝利のフラグが立っている」感じのキャラクターです。
そんなアーカードが時折見せる「人間味」ここが重要です。インテグラルへの意外な忠誠心の厚さや、セラスヴィクトリアを不器用に「婦警」と呼んでしまうあたり。このギャップ、このグッとくる感じ、まさに「萌え」です。

アーカードの魅力は満点、しかしそれ以外のところに関してはあまり良くありません。製作が2001年とそこそこ古いということもあるかもしれませんが、もっとやりようがあった、そんな感じです。
まずBGMがうるさい。ほとんどのシーンで洋楽みたいな曲が流れているのですが、正直じゃまなときが多いと感じました。カッコいい曲を足せばもっとカッコよくなるというわけではありません。あえての静寂も必要だと思います。
それから、OVA版ではこうなっていて欲しいという願いも込めて、インテグラルの魅力をもっと引き出して欲しい。テレビ版でもカッコよさげではありましたが、所詮はアーカードの引き立て役になってしまっていました。作画にも問題があったと思います。服がダボダボしていてダサいです。

欠点が多いのに、なぜか退屈せずに最後まで観れてしまう。私が挙げた欠点など所詮は「評価」という目線からしか生まれないものなのかもしれません。実際は「アーカード、キター」みたいな感じで十二分に楽しめるアニメです。

(追記)
OVAも10巻くらいまで観ました。
なるほど、テレビ版が子供だましに思えるほど物凄い完成度でした。作画、台詞まわし、キャラクター達のインパクト、どこをとってもすさまじい迫力なのです。特にすごいのは台詞でしょうか、どのキャラクターも口を開けば名言ばかり・・・。見応えがありすぎます。余談ですがアンデルセンの「エ~イメ~ン!」にあそこまでの凄みを出せたのは、若本規夫さんの面目躍如というところでしょう。


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