『リリカルなのは』シリーズの第3期。1期2期とは何かと相違点が多い作品です。
前作までの主な登場人物たちは大人になり機動隊に正式に所属、そこでエースかつ新人教官として活動。今回はそこに新たに配属になった新人たちを中心とした物語です。
大雑把に言うと、1期と2期は「訳ありの敵と戦うべきなのか」というところが物語のポイント。しかし『strikers』では戦うことは決定事項として、「戦いの中での主人公たちの成長」が主に描かれています。具体的かつ決定的な違いとしては、「主人公たちが機動隊に正式に所属している」ことと「絶対悪の登場」が挙げられます。機動隊に所属しているということで、敵との戦闘は大前提となっています。更に今回は敵の大ボスが実験の成功のためなら犠牲をいとわない、いわゆる「マッドサイエンティスト」です。普通ならこの人に感情移入することはできないでしょう。大ボスの手下たちとは多少の心の通い合いはあるものの、「良きライバル」止まり。
このように『strikers』は、今までは見られなかった善悪の一方通行的ストーリーなのです。やはり1期2期そして3期まで同じ構造だと飽きてしまうということもあると思いますが、これまでの『リリカルなのは』シリーズファンにとっては期待外れ感があるのかもしれません。とはいえ「主人公成長もの」としてみれば決して悪くはないと感じるのは、今まで築いてきたシリーズの思い出ありきなのでしょうか。実際、私が一番グッときた場面は「教官となっているなのは達の過去の戦いの映像を、何も知らなかった新人たちに見せる」というシーン。「そうそう、こうだったな。」と過去の壮絶な戦いに思いをはせてしまいます。
前作までは子供だったキャラクターたちが『strikers』では大人になっているわけですが、これにも何かと違和感があります。例えばなのはの場合、大人バージョンの見た目の変化として、体型、顔が面長、髪が伸びているなどがあり、バリアジャケットのデザインなどは変わっていません。2次元キャラクター全般にいえることですが子供から大人への変化をこのように各部バランスの変化だけで表現すると、全体的に間延びした感じになり、まるで偽物のような雰囲気が出てしまいます。ちなみにユーノ君はあの頃の可愛かった姿は見る影もなく、トンボメガネに無駄な長髪を後ろで結んでいるという当時で言えば「Aボーイ」な雰囲気を醸してしまっています。たぶんこれも意図的ではないのでしょう。
[0回]
PR