もはや、改まって語る必要があるのか。というくらいのよくあるパターンのアニメ。情報処理部という謎の部活を作ってしまったり、キャラの感じだったり、「どこかで見たな」という要素の集合体のような印象である。しいて新鮮味がある個所といえば、基本的な構成が「しっかり者の主人公と、彼女になつくバカ2人」というところぐらいだろうか。ただ、ありきたりであっても大きな不可がある訳でもないので、「少なくともジャンルとしては好き」という理由だけでも、なんとなく見れてしまうというのもこの手のアニメの特徴であり、毎期毎期、マイナーチェンジのように同じようなものが作られている理由でもある。(と思う)
「ボンヤリ見て癒されれば、それでよし」そんなアニメなのだが、個人的には一つだけ大きく気になる(良くも悪くも)部分があった。
先ほど言った、「しっかり者の主人公」についてなのだが、このひとが私の”好きな女性キャラの条件”に見事に当てはまってしまっているのわけである。その条件というのは「比較的まじめ、男言葉、シャイ、(高身長、黒髪、女子にモテる設定)」というもので、実際当てはまっていると感じたのが「澪(けいおん)、沙英(ひだまりスケッチ)、結衣(ゆるゆり)」くらいだろうか。ほのぼの系アニメだとこんな感じのキャラが出てくると無条件に見てしまっているような気がする。
「じゃあ良かったじゃないか」そう思うかもしれないが、今回は少々事情が違う。このアニメを見はじめて真っ先に思ったことは、「この主人公、ゆるゆりの結衣に似すぎている」ということ。しゃべり方や役回りだけならまだしも、声の人も同じで、目をつぶっているとまるで違いが分からない。しかもよく見ると、「ゆい」という名前まで同じ。
「これじゃあ、同一人物やないかい!」
ゆるゆりに関してはすっかりファンになってしまっている身からすると、この似せかたは「ニセモノが現れた」と思ってしまわなくもない。その辺りにはもう少し配慮してほしいと思う。
ただ、慣れてしまえばそこまで気になることでもなく、なんだかんだで「唯」の存在のおかげでこのアニメを見れていたという部分も大きい。
このアニメはほのぼの系の中では、意外と笑いも取りたいのかな?という部分が多々ある。それの中途半端さに若干イラッとすることもあったのだが・・・。
去年で言うと「じょしらく」とか「ゆるゆり」のような、面白さも両立しているものと比べてしまうと、とどのつまり「センスが悪い」と言わざるを得ない。何というか、テレビの影響でお笑いのノリとかを日常会話に取り入れて、「からの~?」とか言っている女子高生の、はたから見るとイラッとする感じをそのまま再現していまっている感じだ。
「脈略がない言葉を連発してそれに唯がツッコんでいく」という場面がよくあるのだが、こういうときの言葉選びにこそセンスが重要だということを理解してほしいものである。
また、こういうシーンも含めて主要三人のなかに常にただよっているがの、テンションが上がった人に対して「〇〇がこわれた~」とはやしたてて仲間内で盛り上がるというような雰囲気だ(実際にそう言っているわけではない)。個人的にはこういうノリがあまり好きではない。「どこが壊れてるんだよ」と無性に反発したくなるのは私だけなのだろうか。
結論を言うと、「なんとなくかわいいキャラクターがいて、何となく会話している」それだけでも十分に成立するジャンルなのだから、無理して笑いをとりにいかなくてもいいのではないだろうか、ということだ。
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