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ヨルムンガンド





武器商人ココとその私兵たちと、新たに仲間になった元少年兵ヨナの物語。

設定的にも面白さの方向的にも『BLACK LAGOON』に似ているのですが、あまり比較しない方がよさそう。『BLACK LAGOON』を全体的に弱体化させた感じで「劣るとも勝らない」仕上がりです。でも普通に面白いので比較してわざわざ落ち込むのはもったいないです。

この手のアニメで重要なのは「戦闘のカッコよさ」「キャラクターのカッコよさ」「なんか深いこと言ってる感」だと思います。
戦闘シーンはかなりいい。強い人の強さに説得力がある感じで好きです。
キャラクターについては一長一短。リーダーであるココ、このアニメではこの人にカッコ良さが集約しています。無骨な私兵たちをまとめる華奢な女性リーダー、これだけでも好感触です。さらに、普段のひょうひょうとした態度からいざという時の厳しさへの変化が、リーダーの風格を感じさせます。戦闘にも関わることですが「危険な相手に堂々と商談を進めるココ、その自信を裏付けるように密かにスタンバイした狙撃主が商談相手をとらえ続けている」みたいなシーンが私は好きです。狙撃にはロマンがありますよね。

逆にキャラクターについて残念だったことは、敵キャラクターが貧弱なことでしょうか。『BLACK LAGOON』のように、ゾクゾクするような敵に登場してほしかったです。はじめこそクレバーな感じで良かったりするのですが、いざ戦闘になるとあっさりやられてしまったりします(ココの私兵が強すぎるのにも問題があるのかも)。
それからキャラデザインもどうなのでしょうか。ココの顔がカイジっぽいのは最後までしっくりきませんでした。普通に女性らしい顔の方がギャップも大きくなって良かったと思います。9話の海で遊んでいる場面、私兵の一人のバルメ(女性)の水着姿を見て男性陣が「スゲーいい体。」みたいなことを言って浮き足立つのですが、そのバルメの体が6パックのゴリゴリマッチョなのです。しかも見ている男性陣もまるでボディビルダーのような肉体。「どうかしてる感」がすごくあるシーンでした。これがねらいだったのかな。


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